三陸沖から常磐沖に鯖回遊
7時掲載
北緯43度東経155度辺りの秋刀魚漁場
から南西に伸びる海水温14度台以下の水域
に秋刀魚が乗り、三陸沖近海域に来遊して
くれないか?、と期待する研究者の存在を
紹介した事がありました
研究者、業界の最も普遍的な考え方です
10日程前に、前述の研究者とはつながら
ない秋刀魚船の1グループも近海域への
来遊を期待して集中的調査をした模様です
が不発に終ったようです
時化後は、時化前時化中の漁場に各船が展開
して調査、漁獲を揚げた船があるようですか
詳細はこれから分かって来ましょう
漁場は更に沖に移ったとの情報も有ります
さて、
南の海区に出現した鯖群は、今日はしっかり
捕捉され漁獲されました
殆どの旋網船団が投網出来た模様ですが
1ケ統当たりの漁獲量は少なく薄群です
問題は、上旬に八戸沖に有った魚群が南下
して来たものか?
別群の参入か?です
平成前期の鯖資源量が枯渇していた時代にも
八戸沖で全く漁獲されない頃でも
金華山南海区で旋網船による初漁が有り
銚子沖に移動して僅かながら漁が出来た
年がありました
当時、
私は、真鯖 群2系統説を唱えました
則ち、黒潮の内縁を北上して、又同じ道を
産卵海域に南下する群と
産卵後は、家族を引き連れ、沖例えば東経
150度以東を北上し、冷たい海域に
ぶつかって黒潮内縁に沿って沿岸に近付く
群の2系統です
当時の千葉県水産試験場の研究者は興味さえ
示しませんでした
が後年、黒潮流域での鰹一本釣りが衰退し
5月から東経150度線沿いでの漁獲が
活発になり業界が救われた様子を見て
又、今期の鰹一本釣り漁の形態からしても
鰹群2系統説は、今や業界の常識です
秋刀魚にして然り、沿岸域皆無の今年も
沖合い域の秋刀魚群に救われています
真鯖群にも同じ形態があっていいはずです
研究者が真剣に興味を示される事を期待
します
鴨川の小さな鮪延縄船が銚子沖で黒鮪を
獲りました
活きた鯖を餌にした活餌縄(いけべなわ)と
言う漁法です
近年改良が加えられ、活き餌を使った
鮪延縄漁と説明した方が分かりやすいで
しょう
1本ですが、いくらに売り上がったか今
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