千倉のお魚は美味しい、いいえ同じです
昨日ご来店くださいましたお客様との会話
です
お客様が仰るには、
「このお店のお魚は美味しい、スーパーさん
のお魚とは違います」
とのお言葉、私は即座にお応え致しました
「いいえ、同じ魚です」
そうなのです、太平洋養魚場で産卵孵化した
時点では全く同じ魚です
しかし、潮流に乗り餌を探し求めている内に
多くの餌に巡り会えた群と満足に餌を食べら
れなかった群に別れます
第2に、釣ったのか、巻(旋)網で獲ったのか
、定置網に入網したのかによって異なります
第3に、丁寧な船頭の船が獲った魚か
第4に、水揚げ市場で丁寧に扱われたか
第5に、水揚げ市場の仲買人が丁寧に扱って
くれたか
くれたか
第7に、消費地市場が丁寧に扱ったか
第8に、消費地市場または産地市場の出荷業者
から仕入れたスーパーマーケットの販売人が
十分な知見により適切に扱ったか
により最終段階の小売り店頭でのお魚の美味
しさは大きく異なるのが実状です
まだ、魚が魚屋の戸板の上に並べられて売ら
れていた昭和の時代、
消費地市場の卸売会社、仲買業者、買い出しに
来る小売り店、料理屋さん、
皆々十二分な年期を重ねた人達でした
故に、卸売会社の競売りの段階で魚毎の階級
により妥当な相場で競落とされたものでした
産地の出荷業者は、少しでも高く売りたいから
買付の段階で魚を厳選したものです
昭和50年代後半、業界には「量販店向け」
「量販店サイズ」の言葉が蔓延りました
例えば、真鯖は寒い時期の650g以上の大
サイズが基本美味しいです、市場流通はこの
サイズの物だけでした、一定の値段がします
そこで店頭値段を大幅に下げて安売り競争に
走るスーパーマーケットは、加工用の500g
サイズを別途注文して来ました、
ひどいスーパーマーケットは450gの缶詰
加工用の小鯖で競争したものです
これが量販店向けサイズです
表面値段競争に会い
魚流通業界の知見も常識も崩壊しました
現代の流通経路は細分化され、それぞれの
業者が自らの利益を確保する事に精一杯で
しょう
私が、申した第1から第7に至る良し悪しなど
答えられる小売り店舗、スーパーマーケットは
どこにも無いでしょう
私は、毎日フィリピン海域から千島列島海域
までの海況図を眺め、九州沖から常磐沖の
海況図は精査しています
公的研究機関の幹部研究員との情報交換は
週3回はしています
何処でどういう魚が獲れるだろうという予想
から始まり、どこのなんという船が出漁して
いるという情報をもって買付に浜へ行ってい
ます
自分で納得のいく魚を買付、自分で荷造りを
して 、自分で運び、自分で売っています
第1から全てにお応え出来ます
この直売所千倉の魚の流れを
「このお店のお魚は美味しい」と評価して
くださる方がいっらしゃる事はやはり
うれしいです
こんな小さな店では、情報過多かも知れませ
んが、どうぞお話かけてください
11時に開店致します
18時まで営業致します
よろしくお願い致します