熊本県産あさり問題は何処へ?
て大問題になった事がありました
消費されるお客様が氷見鰤でなければ鰤に
あらずと判断なさる方がいらして、
売るスーパーマーケットは氷見鰤を欲する
漁獲に限りのある氷見産の鰤が大量に出荷
出来るはずがなくお隣の石川県産の鰤を
出荷して氷見鰤であるかの如くに売られた
から大問題に発展したものでした
氷見で獲れた鰤と佐渡島の鰤
能登半島の先端で漁獲された鰤
でどう 違うのでしょうか?
ほとんど違わない場合もあれば、
全く異なる魚もいます
当たり富山湾の最奥部の氷見沿岸に至り、
立山連峰から浸透する大量の清水が海水と
混合する氷見沿岸部で発生したプランクトン
を捕食した栄養豊富な小魚を食べて太った
氷見の最良の鰤と栄養豊富な小魚に巡り会え
ないまま漁獲されてしまった鰤では大 違い
です
しかし、この違いは見る人が見れば分かり
ます
問題は、見る能力を持たない人が、スーパー
マーケットの仕入れ担当~バイヤーと言われ
る人の中に多い現実です
為に産地出荷業者の付ける「ブランド」~
「氷見鰤」に頼り切る事になり、不正を助長
する事に加担すらしても、不正の発覚には
つながらなかったのです
氷見では、漁協が「氷見鰤」の基準を策定
して合格した魚にのみ氷見鰤のレッテルを
交付する自主規制を厳しくして信用回復を
達成しました
本題の熊本県産あさりはどうなるのでし
ょうか?
政府は「熊本県蓄養中国原産」と明記させる
と改善策を策定しました
しかし、過日の新聞報道によれば、韓国から
架空業者に納品書を発行させこれを根拠に
「熊本県産あさり」を名乗る詐欺行為が公然
と行われていたとの事です
これは犯罪であり司法による取締りが必要
です
熊本県産あさり問題は、氷見鰤のような素直
な解決には至らない事でしょう
最も強い防止策は、
食べられる方々が「名に惑わされない」事
です
ご自身のお口に聞く事です
分からなければ信用出来る商店で購入なさる
事です
目の前に並ぶ魚の、孵化以前からの生い立ち
を説明出来る人のいる小売り店で購入される
事です
ブランド必ずしも信頼尊重出来ません
一例を申すなら
「 千葉県産○○」ほとんど価値がありません
と評価されてしまいます
千葉県水産課と一部業界の売らんが為に作った
ブランドだからです
認定してしまいました
他のお魚も同様だろうと大きな誤解を受ける
事必然です
そもそも、江戸時代日本橋際に魚市場~
魚河岸が有った時代から千葉県の内湾、外房
小湊まで)の魚は近海物として珍重され別格
の売り場がありました
中でも特に珍重される魚、貝類、えび類は
特種物売り場で売られました
これ則ち、買う方が定めた最大のブランド
でしょう
岸壁から突き出した浮き桟橋に直接漁船や
運搬船を接岸させて荷上げをしていました
ここを近海物売り場と称しました
昭和40年以降トラック輸送が主体となって
からもこの形態は変わりませんでした
ちなみに近海物以外は、
と称される売り場で売られました
ホームとは、正に鉄道貨車が着くホームです
いました
築地市場が出来た昭和10年代から昭和40
4号、6号が整備されトラック性能が向上
するまで鉄道貨車輸送が主体でした
貨車から降ろす場所がホームであり即売り場
でした
ホームで売る魚と近海物は別物だと築地市場
で働く全ての人々に意識されていました
「近海物」「特種」に列せられる内湾産、
房州産これぞ最大のブランド力でしょう
にも関わらず
「 千葉県の魚」に認定する事により
200年以上にわたり培われた「近海物」
ブランドを放棄してしまいました
大変残念な事です
ブランドはプライド
目先の金儲けにのみ利用してはなりません