漁は一期一会
2月2日のブログでお伝えしました千葉県
南部域の鮪類の漁獲禁止のお知らせの続報
です
今回禁止措置が解除されました
千葉県内で留保されていた漁獲枠 、
太平洋沿岸域各都道県の割当て漁獲枠の再
調整等により捻出された漁獲枠の増配を受け
ての結果です
日本に割当てられた漁獲枠は3月31日限
で更新されますので日本全体の漁獲枠を有効
に活用するが為の行政手法です
千葉県南部域で割当て枠に達した1月末時点
で
千葉県北部域は漁獲枠に余裕がありました
太平洋沿岸域都道県の中には、漁期が終わり
3月31日迄に漁獲枠を達成出来ない見込み
の自治体もある事から全国区で調整して
漁獲枠が不足した地域に再配分しようとする
ものでした
政府担当省庁は積極的に取り組んでいました
しかし.千葉県南部域を担当する千葉県庁水産
課出先機関は「枠を超えました終わりです」
と言うばかり、
県庁水産課長の対応指揮も鈍く政府との調整
を経て漁獲再開を現場漁協に連絡する迄に
20日以上を費やしてしまいました
その間に鮪類魚群は千葉県南部域から離れて
しまい本日は漁獲再開の通知を受けて出漁した
船も漁獲出来ない船が多かったようです
漁は一期一会です
どんな漁でもぴったり同じ手順で漁獲につな
がる事はありません
時々の条件とたゆまぬ努力工夫により漁獲に
つなげる、それが漁師魂です
地方行政官は、漁師を管理監督するのでは
なく、この漁師魂を全力でサポートする
事に尽きます
今回の千葉県水産課長の悠長な対応は、漁民
の漁民魂を沈滞させる以外のなにものでも
ありませんでした
1月末に漁獲枠を超えた時点で
「日本全体では漁獲枠に余裕があります
千葉県南部に増枠出来るよう至急交渉します」
「増枠交渉は2月10日頃には妥結します」
等の漁民への情報通知があれば漁師の漁獲
意欲は維持されたと思われます
過去には、
千葉県水産課は漁民の先頭に立って困窮
漁民救済に寝食を忘れて活動した歴史を知って
います
昭和40年代、
鮭鱒延縄漁船が釧路南東沖で異常に発達した
低気圧の影響で遭難した事故に際し、千葉県
水産課は課長を先頭に釧路市に事務所を開設
して現地指揮本部とし、千葉県出漁船団
と連絡を密にして救難対策に執った
結果は全員死亡と言う無惨なものであったが
水産課 長の懸命な勤務姿勢は関係者の大きな
心の支えになったと承知しています
心ある公務員の最大限の働きは関係者以外の
県民にも充分な理解をもって受け入れられ
ます