百音は今週で終わり
NHKの朝の連続ドラマ「百音帰る」は
今週で放送が終了するそうです
東日本大震災のこと
牡蠣養殖と牡蠣を通じての自然環境問題
近海鮪漁業について
高校卒就労での生き方
結婚観と人のしがらみ
NHKのドラマとしては深く本質を掘り下げて
いると思い、私の専門分野でもありますので
見詰めてきました
日本の近代鮪延縄漁は、房州布良が発祥の地
と言われていますが、現在、房州はおろか
千葉県には鮪延縄専業船は銚子に小型船が
1隻有るのみ、戦後真っ先に建造されて
世界の海に操業した300t~700tの
大型鮪延縄漁船5隻が房州の船主の下に
存在した事を知る人は千葉県庁水産課内
にも少いでしょう
今、県内には、2~3人乗りの10t位の
兼業船が50隻位有るのみです
牡蠣やあさり、はまぐりの栄養源は、山から
滞留する事なく流れ下る清水と清涼な海水に
よる「きすい」(混合水)域に成長する
プランクトンと言われています
ダム等で滞留し植物性プランクトンが発生
した川水との「きすい」では牡蠣の餌となる
プランクトンは成長しないと言われます
故に雨が降っても山肌を守り泥水を流さない
森は「海の恋人」と言われる由縁です
女房を津波に奪われて9年にして死亡届を
書く漁師の苦悩、愛妻の帰りを25年待って
叶わず離婚届を書いた私には十分理解出来
ました
漁業、林業と言う日本の底辺を主人公に
気象予報士と言う先端職を結びつけ、
自然環境の大切さを引き出し
医師まで加えて、時に先生の存在を 小さく
さえ顕すこのドラマは心動かされました
現代の底辺が自信を持てる社会につなげま
しょう