てんでんしのぎ
今日の百音から
百音の妹みーちゃんは水産学部からの招聘
があるのに研究員に進まず、気仙沼の島を
離れないと言う
理由は二つ、
知り合い、幼友達の亮とのつながりが疎く
なる中、自分が亮に同情し愛へ進んできた
亮とは離れて暮らさない
間違っても姉百音の轍は踏まないと言う
決心の表れでしょうが、
表面理由は震災の津波の時に、逃げよう
避難しようと誘っても誘っても動こうと
しないおばあちゃんを置いて自分だけ逃げ
てしまった
おばあちゃんは結果近所の大人に誘われて
体育館へ避難し事なきを得たが自分も本当
の意味で郷里の連帯を大切にしたい
と言う
私は、表面を駆ける百音より
何時も、一つ事を裏から表から見つめ
更に、水面下に想いを漂わせ得るみーちゃん
の生き方に共鳴します
島から出ない決心が、
郷里を大切にする心が、ひきもきらさず
亮を大切にする決意と受けとめました
「郷里に錦を飾る」
郷里を離れ大きな志を立てて邁進し
財を成し又は学を得て帰郷する
私の子供の頃は生きていた言葉でしたが
変えずらい、頭を出しずらい郷里にあって
秀でる事は大変な事でした
その生まれ故郷で頑張ろうとする
みーちゃんと亮を応援します。
今日のドラマを部分的に見るなら
みーちゃんが誘っても誘っても動こうと
しないおばあちゃんを一人置いて逃げて
しまった
みーちゃんは今に至っても大きな心の負担
になっています
この負い目をなくす考え方が
「てんでんしのぎ」です
喫緊の場面に至り共倒れを防ぐために
最低自分の命だけを考えて行動していいの
です、許されるのです
後で責められる事はありません
この事を「てんでんしのぎ」と言う言葉で
表しています