驚きの鰹一本釣り船

現代の安全至上を求める考え方をする方々

からすれば、私の書き方はすでに異常の

部類であろうと自覚しながら、私が知る漁業

の世界の努力する姿をお知らせすべく意識

して書いています

その私がびっくり仰天する漁獲がありました

昨日のブログで

台風の余波高い海へ明日（今日）の操業を

目指して気仙沼を出漁する鰹一本釣り船の

様子を想像して書いていますが

なんと、台風通過間もない昨日の操業を画策

した鰹一本釣り船がありました

土佐（高知県）の鰹船です

日本一厳しい操業形態をものともしない

漁業会社の船団ですが驚きです

１９tの 小さな船を含め３隻が僚船１隻と

４隻で操業しました

漁獲は１隻３、５tに終わり残念でしたが

漁獲は結果でありやむをえません

台風の過ぎやらない

西の吹き返しが懸念される漁場へ行く意欲が

立派です

もちろん、勝算はありました

前回操業時に極沿岸（岸から見える所）で

鰹を獲った船がありました

定置網に鰹が入っています

西風が吹いても山陰（極沿岸）だから比較的

安全だ

この目論みで出たわけでしょう

故に１０t位獲らせてやりたかった

この船頭はすごいです

勝浦で見た事がありましたが

陸からかけて来る人がいます

綱取り（もやい綱）を外した船に跳び乗ると

ブリッジに駆け登るが早いが排気管から黒煙

が上がりました（いきなり全速前進を

かけた証拠）そのまま大きく酉舵にきり

出港して行きました

水揚げを終えたばかりの乗子はまだ後

かたずけの最中でした

なぜそんなに急いだか？

その日の朝まずみに鰹を釣って、その鰹を

水揚げして、折り返しでの出港でした

夕まずみに間に合せようとしたのです

１年の内２月から１１月まで１０ケ月間

休み無く鰹を獲る事に専念する姿に敬服

します