台風10号が発達予想
房総半島のはるか1500km南の海上に1日
台風10号が発生して今日は975ミリバール
に成長しました、6日には沖縄の南東海域に達し
915ミリバール?まで発達する?と予報
されています
周りの海上に暑い高気圧帯がはっきりして
いないため願わくはそこまで発達しない事
を祈ります
30日に
「房州の渚に微かなぐろ(うねり)が入って来た」
と書きましたが、台風10号の卵からの予兆
だったのですね
房州では、はるか南の海上に台風が発生すると
早くに、
「底をやる」と言う現象が起きます
凪ぎの海に降りた(出漁した)海士(あま)や海女が
早々に上がって(帰って)来ます
聞くと「そこっちょ(海底近くの汐)がひゃこう
って(冷たくて)やってらんねえ、底やってて
めえねし(見えない)」と言います
台風からの波及は、まず海底に及びます
底の水を揺り動かしより深い冷たい海水を
浅い海底に押し上げ撹拌します、時に数度の
温度差を生じます、揺り動かされる過程で
沈殿物を巻き上げ視界を悪くします
この一連の現象を「底をやる」と言います
その後、海面に周期の非常に長い小さな峰と谷が
現れます
この峰と谷が2~3mと大きくなり周期が
狭まると土用波と呼ばれ、砂浜で砕ける音は
数km内陸まで聞こえます
浜の人は、海士や海女の話から台風の発生を
知り、波の方向や大きさから台風の襲来を予測
し、内陸の人達は土用波の音に台風の襲来を
感じました
「嵐前の静けさ」西から来る台風はこのような
予兆を経ず突然荒れだし大きな人的被害を
もたらしました
10号台風も8号9号同様最小の被害に終わる
よう祈ります
私事、今回は慎重の上にも慎重に自宅療養に
努めています
暫しお許しください