直売所千倉

千葉県木更津市にある、日本一小さな魚屋です。半世紀プラス25歳の青年が一人で切り盛りしています。50年の知恵と25歳の純真さが魚を美味しくお届け致します。 住所は 木更津市長須賀327ー1.電話09044300376 当店でのお取り扱いは、日銀カードのみでございます。還元ポイントは有りませんが、基礎手数料ゼロの日銀カードが 、最もお得です。 当店では、お売りする魚についてお客様にご納得いかれるまでご説明申し上げています。漁獲海域、漁獲方法、水揚げに至る経過、水揚げから店頭までの経

活〆すまかつお、活〆宗田かつお、赤いか、鯵、活さざえ

🐟️🐟️本日のお魚🐟️🐟️

🐟️活さざえ~昨日水揚げ房州さざえです

ご注文がありましたので買ってきました

6、7月は禁漁になります、どうぞご賞味

🐟️活〆すまかつお

🐟️活〆宗田かつお

すま、宗田、共に接岸する黒潮に乗ってや

って来ました夏魚、産卵を終えて太り始め

ています、はしりです

🐟️活〆赤いか~それは見事❗️真っ白に透

きとうった赤いか、今日は赤くなりました

🐟️鯵~旬の鯵は美味しい、昨夜の私の賄

いはなめろとたたきなます

つくねにして頂き物の漢方乾物と煮て食べました

🐟️活〆特大いさき~大きいです、あぶら

があります

🐟️活〆平すずき~安定した旨味ご賞味を

🐟️活〆わらさ~美味しさとお安さが魅力

など

🐟️お刺身盛り合わせ造ります🐟️

お口のほてりはお刺身が一番❗️

ご注文によりご調製致します

お電話ください

今日は静かな雨、当店も手すきと思います

丁寧にサービス致します

11時に開店致します

19時まで営業致します

よろしくお願い致します

 

店主の独り言

本来の資源、環境保護は如何に

房州は白浜町、平成の合併まで白浜町役場

があった所から南に約300mで黒潮洗う

海、西に野島崎灯台がそびえ、磯に近い丘

には、昭和天皇様もご投宿の和風旅館が一

軒きりの昭和30年代までは、小さな砂浜

に続く磯は、黒鮑とさざえの一大産卵場で

あったと言う

昭和40年代に大型の観光ホテルが林立

し、民宿営業が活発になると10年を待た

ずして一気に消滅した

時に言われた原因は

観光客の来訪による糞尿の大量排出

石油系合成洗剤の普及

であると

昭和30年代までの糞尿処理は、畑作肥料

としての大地への還元で生物循環が安定し

ていた

洗剤は、館山から産出される白土と天然油

脂由来の固形石鹸であった

房州の面積と25万人の人口が排出する自

然環境に負荷の少ない雑排出物はかろうじ

て自然環境が持つ自然治癒力の範囲であっ

そこで行政と水産業界は対応に立ち上がっ

糞尿処理は、自治体が事務組合を組織して

の処理場の開設であり、各家庭ごとの浄化

槽の普及であった

洗剤については、10年前まで使っていた

天然油脂由来の固形石鹸を粉洗剤に替えて

の普及に努める事であった

鮑稚貝の放流にみる様に優良資源の稚子の

放流による資源維持でもあった

糞尿処理場、浄化槽共に能力が悪く、最終

雑菌処理は塩素系殺菌剤の多用でしのいだ

事による残留塩素の2次弊害もみられた

よって、

千倉町では、各戸別の浄化槽設置には、地

先漁協の同意を義務付けたものでした

洗剤については、

千葉県漁連が先頭に立って、洗剤メーカー

と協調し「わかしお洗剤」と銘打った天然

油脂系粉洗剤の生産販売に腐心した

末端販売は、各漁協の婦人部が自らの漁獲

物を守る協同意識の下に率先して普及に努

めた

が千葉県土に生活する人が3倍の600万

人に膨れ上がった事と盛んに誘致された

企業の排出物の絶対量は余りにも多く千葉

県の自然環境が持つ自然治癒力の限界を大

きく超え自然環境は破壊の一途を続けてい

冒頭に例示した鮑の自然産卵貝の漁獲物に

占める割合は数パーセントと言われるまま

回復していない

しかし、

千葉県が自然環境保全に気付き、大きな意

識を持って対策に着手したのは半世紀50

年昔の事であった

対策の開始、方向性は正しかった

なのに効果を上げ得ないのは負荷が大き過

ぎるだけではない

継続性、そこに携わる人が当初の知見、自

然環境を守ろうとする意識を如何に継続し

たかにあります

しっかりした意識を持って50年を繋いだ

かにあります

その人々の自然環境保全への知見の高さで

あり、熱意です

「けえは泥被ったら一発だあ」

(けえ~貝~鮑は泥水が流れ込んだら一気

に全滅する)

水産業にも憧憬の深い千葉県幹部土木技師

の言葉です

私自身、平目養殖場の取水地を造成した後

に海藻の植生が替わりさざえの稚貝が全く

見えなくなった現実を見て恐ろしさを感じ

た経験を有する

海は、人為的な陸水で汚染してはいけない

は鉄則です

引き替え、

平成10年代、千葉県が生物多様性千葉県

戦略を創るに当たり、県事務局の実質指導

者であったその道の博士は、磯枯れ寸前の

かじめの植生の写真を見て

「豊かなかじめの密生状況」と言う始末

指導的立場に位置する人物の実力と、本来

期待される実力のあり方、継続性が、自然

環境保全と言う100年を1単位とする仕

事にはどれだけ大切か痛感するところであります

なのに「これ位はいいだろう」

「関係者が納得したから良い」

などと妥協する人がいる

人間が妥協しても納得しても自然環境保全

にはなりません

お天道様が納得してくれる限界を押し計っ

てその限度に忠実に合わせた時自然環境は

守られ自然環境の一員である人間の生命は

守られます

今回、大変興味深い新聞報道に接しました

一つは、

長野県の漁協が川魚の増殖に傾注している

話です

雑魚川と言う本川に入る支流での釣りを全

面禁漁として産卵、稚魚期の生育場所の確

保、

樹木一本切るにして漁協の同意を必要とす

る森林管理者との協定を結ぶ徹底ぶり、

極め付けは、河川を汚さない事、汚染の最

右翼にあるはずのホテルの経営者が漁協の

組合長を兼務して河川水質を守っていこう

とする意欲でしょう

既に50年継続する事業と報じていました

樹木の切り倒し同意の事は、当時の千倉町

に於ける浄化槽設置に関する地先漁協の同

意取付けと同じ意味合いのもの

千倉町のそれは既に無く、長野県の樹木の

件は50年経った現在も現存する事が立派

です

次は、

北海道で、にしん漁復活の兆し❗️

にしんは産卵期になると陸岸近くに押し寄

せ産卵しそこに雄が押し出す精子で海の色

が白濁する

この状況が途絶えて久しいのに今年、日本

海側各地でみられたそうな

私は話には聞いていましたが、写真で見る

のは初めてです

壮観ですね、自然の営みは恐ろしい程に劇

的です

にしんが途絶えて既に100年と言います

何故いなくなったのか判っていない

北海道水産試験場は、単年数百万尾の放流

を続けて来たそうですが、生存率10パー

セントとして30万尾で成魚重量約100

トン10年かけても1000トンでは今年

北海道西岸各地に「群来」現象を起こす起

爆剤の説明には程遠い感がします

いなくなった原因が分からない様に増えて

来た要因も不明として研究して頂く事が肝

要かと思います

これから豊漁年が巡って来るとしたらその

過程を研究する事が不漁への原因究明の手

がかりになりなしょう

そして、

他の魚種の研究にも役立ちましょう

幸いにも、千葉県水産技師の中に本物の群

来を見た事のある方がいらしゃるそうな

長野県の例は、磯根漁業と共通性が大きい

北海道にしんのそれは、鯖、秋刀魚、いわ

し、するめいか等多獲性魚との関連性があ

る様に思います

一人一人が最善をつくして自然環境を守り

資源維持に邁進頂くきっかけにして頂けた

ら幸いです

水産業界は妥協のない自然環境保全を目指

さねばなりません

行政は妥協のない最善の指導性を発揮しな

ければなりません

最善の努力を惜しまず自然環境保全と資源

維持にあたりましょう

最善とはお天道様同様の妥協の無い姿を言

います