魚に教わる海況の変化、房総沖で鰹一本釣り漁
本日10時に開店します
🐟️本日のお魚🐟️
🐟️明日が食べ頃めばち鮪
🐟️一本釣り鰹
🐟️大鯵
🐟️飛魚
🐟️天日干し干物いろいろ
🐟️鰹生利~なまり
🐟️活伊勢海老
18時まで営業しています
店主のたわごと
金、土曜日房総沖で働いた鰹一本釣り船は
1日当たり9~16tの漁獲で8隻が勝浦に
入港しました
この船は、12号台風の前に金華山近海で
数日順調な漁獲を上げていましたがが、台風
後には魚群を見失い、三陸沖200~
400マイル沖まで探索しましたが思う
魚群に当たらず、過去例の無い房総沖に
南下しての漁獲です
鰹の産卵状況と回遊状況が大きく変わった
と見るしかないでしょう
岩手県沿岸の鮭定置網漁は、これまでの
漁獲が昨年の3分1、一昨年の10分1と
伝えられています
親潮第1分枝(沿岸沿いに南下する)の南下
が弱いからです
秋刀魚さんは、何が恥ずかしいのか依然顔を
見せません、資源量の減少と海況が秋刀魚
の回遊に合わないからでしょう
資源量は過去の例からして今年来年を底にして
いずれ回復するでしょう
さて秋刀魚漁場は、明日から強い南風が
吹く予報です
オホーツク海から南東進した優勢な高気圧が
アリューシャン海域で勢力を西に残し
千島列島に進む強い低気圧に吹き込むから
です、例年千島に進んだ低気圧には、西から
高気圧が押して北西の強風が吹くもの
した冷水が南下して秋刀魚が集まる
秋刀魚漁漁場の典型でしたが、今年は風が
全く逆です、水温を下げてくれません
九州都井岬沖から潮岬南東沖東西約300
マイル、南北約300マイルの間で、黒潮
がW字形に大蛇行を示しました
V字蛇行はよくある例ですが、W形蛇行は
珍しい
海が変わって来ていると思いましょう
江戸時代から明治年間、房州沿岸では延縄漁
で鮪の大漁が繰り返されました
今は、館山市に含まれる小さな漁港「布良」
が根拠地でした、青木繁が鮪漁師の旺盛な活力
を「海の幸」に描いています
が明治末期には廃れてしまいす
そこで千葉県は明治42年、鮪延縄漁調査船
を建造、館山湾より銚子沖まで調査に向かわ
せましたが、処女航海で低気圧に巻き込まれ
遭難全員行方不明の憂き目にあいます
その後、房州に鮪が回遊した記憶は昭和
20年代初め、藁縄と綿糸で造った定置網に
1揚網当たり50~100尾と言う纏まった
数で入網しています
そして、今年伊豆諸島海域で千葉県の
小型活餌釣り(いけべつり)船(延縄の一種)が
本鮪を大漁しています
50年おきの来遊です
海の変化は人4代5代もの長い営みの中
で数回あるものです
10年20年の移ろいに一喜一憂する事
無く長い目で見詰め続けたい
その典型がここ房州で江戸時代に発達した
延縄漁法が現代の鮪延縄漁の原型になって
世界の海に寄与している歴史が証明しています
秋刀魚が食べられなければいわしを食べ
ましょう
並みに食べられます、どうぞ食べてください
船が、北に南に東へと探し獲って来た魚を
どうぞご賞味ください
海の変化は、海に棲む魚さんが良く知って
います、魚を探して海況の変化を知る
これ大切です
魚を探すのが、船頭からめいろうし
(前漁師~まえりょうし?~見習い)にいたる
船乗りの仕事、獲る人の見識を大切にしたい
情報によれば、医療関係に勤めていた人が
鮪延縄船に乗り組んだそうです、銀行員が
鮪延縄船員に転向したそうです
立派な船乗りに成長する事を願ってやみません